弊社では、おかげさまでステンレス加工が得意なメーカーとして、お客様より多様なご注文を承っております。とくに食品、医薬品などのサニタリー関係のお客様よりごひいきにさせていただいております。
これらも今までのお客様との信頼関係ももちろんですが、弊社がほこる技術工がお客様のご希望する品質に応えてきたためと自負しています。
そのひとつに他社様でもされている技術ではありますが、「ビードカット」と呼ばれる技法があります。
例えば、こちらはステンレス製架台の部分となります。製作途中につき、溶接部分が目立つかと思います。こちらを近づいてみるとステンレスの溶接部分が波(ビート)を打っているように見えます。このビートをカットする手法がビードカットとなります。
このビート部分を小さな研磨機でひとつひとつ削り取る作業が必要になります。しかし、削り過ぎると溶接部分が弱くなり強度に問題がでます。
どこの部分を削り過ぎるといけないのかを常に把握しながらも、ビートをきれいにカットするためには、やはり技能工の腕の見せどころとなります。
そして、ステンレス製品をビードカットしたところで、仕上げにバフ研磨をいたします。
こちらは先ほどの製品とは違いますが、ビードカットをした後、バフ研磨で仕上げたステンレス製ジャケットタンクの内側となります。
こちらの製品は、筒状の部分と底の部分とに分かれております。そしてこちらの製品はサニタリー向けの製品のため、容器の凹凸は厳禁となります。
そのため、ステンレス容器を溶接した後、ビート(波)の部分をビードカットで加工し、仕上げにバフ研磨、場合によっては鏡面仕上げをいたし一体化させます。
ビードカットも前述させていただきましたように、高い技術は必要ですが、バフ研磨もただ研磨すればよいというものではありません。
バフ研磨も用途によって、光沢をそれほどこだわらないのであれば「バフ♯300(通称300番)」、きめ細かい光沢がご規模の場合は「バフ♯400(通称400番」などとお客様のご要望するステンレス加工製品に応じて使い分けています。
弊社ではワンストップでお客様にとってベストなステンレス制作物を納品させていただくことが使命と考えています。気になる点などございましたらお気軽にお問い合わせください。
こちらは、現在製作中の弊社の主力商品でもありますステンレス製スクリューコンベア(スクリューフィーダー)となります。
弊社では、スクリュー羽だけではなく、組み立てまでも一貫して製作しています。スクリューコンベア(スクリューフィーダー)の制作実績は現在までに2,000本を越え、また工場内で1年を通じて常に製作をしている製品となります。
形状は様々ですので、ほぼ常にオーダーメイドとなりますが柔軟に対応させていただいています。サニタリー関係のお客様が多く、ここでも今回記載させていただきましたステンレスのビートとバフ研磨が大いに活用されています。
スクリューコンベア(スクリューフィーダー)の詳細につきましてはこちら「スクリューフィーダー」をぜひともご覧ください。